聴き慣れて、もう判断がつかない。
何十回も聴いた曲は、どこが出過ぎているのか分からなくなります。
AMATERAS JAPAN / AUDIO PLUGINS 10
REAL-TIME SPECTRAL BALANCER
ひとりで仕上げる人の、
もう一組の耳。
音の変化に合わせて、EQカーブが
リアルタイムに動き続ける。
EQで整えたはずなのに、サビで耳に刺さる。場面が変わると、また別の帯域が気になる。何度も聴くうちに耳が慣れて、どこが出過ぎているのか分からなくなる。固定したEQでは、曲の流れまでは追いかけられません。
AMATERAS EQ Adaptiveは、EQ FixやEQ Pureで整えたミックスの最後に挿す、仕上げのためのEQです。
耳に刺さる共振を見つけて抑えるレゾナンスサプレッサーであり、曲の流れに合わせてリアルタイムで動き続けるEQでもある。出過ぎた帯域を、出過ぎた瞬間だけ、そっと引っ込めて、プロの質感に仕上げます。
VST3 / AU · Windows / macOS

01 / FOR THE INDEPENDENT MAKER
作曲も録音もミックスも、マスタリングまで自分でやる。ずっと向き合ってきた自分の音を、客観的に聴き直すのは難しいものです。
EQ Adaptiveは、ピンクノイズという外部の基準と、その音自身の形の両方に照らして、出過ぎを見つけ、整えます。
何十回も聴いた曲は、どこが出過ぎているのか分からなくなります。
ヘッドホンでのミックスや、整っていない部屋では、低域の判断がぶれます。
サビに合わせたEQが、落ちサビでは合わない。曲の展開ごとに、気になるところが変わります。
帯域のバランスが読みにくく、キンとした鳴りや濁りが気になることがあります。
スマホ、イヤホン、車。ばらばらの再生環境を思い浮かべながら、バランスを確かめたい。
02 / WHAT IT DOES
音を細かい帯域に分け、それぞれが基準より出過ぎていないかを、絶えず見ています。出過ぎた帯域があれば、その瞬間だけ下げる。出過ぎが収まれば、元に戻す。
固定のEQカーブは、曲の最初から最後まで同じ形でかかります。EQ Adaptiveは曲に合わせてカーブ自体が動くので、サビでも落ちサビでも、そのとき出過ぎているところだけに効きます。
細い幅で見れば、キンと鳴る共振を狙い撃ちするレゾナンスサプレッサーに。広い幅で見れば、曲全体のバランスを追い続けるマスターEQに。SMOOTHつまみひとつで、どちらの使い方もできます。
音色を大きく変えるのではなく、整えた音に最後の質感を与えるための効き方です。必要なときはAMOUNTを200%まで上げれば、はっきり変わります。
帯域の補正はカットだけ。足りない帯域を無理に足して、ノイズまで持ち上げることを避けます。
全体の音量を補い、オン・オフの音量差を抑えます。音色の違いを聴き比べやすくするための機能です。
マスターやバスに挿して、曲を再生。
まずは初期設定のMaster Balanceで、AMOUNTを調整します。
BYPで元の音と比べながら、ちょうどよい効き具合へ。
03 / TARGET & TONE
性格を決めるのは、何に向かって整えるかのTARGETと、どちらへ寄せるかのTONE。この2つを組で使います。
TARGET / SELF · 0
その音自身の形をなだらかにした線が基準。音色を保ちながら、周りから飛び出したトゲを抜きます。キンとした共振を抑えたいときに。
TARGET / PINK · 100
ピンクノイズの傾きが基準。スペクトル全体を、この基準のバランスへ引き寄せます。
TARGET / BETWEEN
自分の形を尊重しつつ、全体をピンク寄りに均す。素材に合わせて、基準の混ざり方を選べます。
TARGETをPINK側にしたとき、TONEで「暖かめに寄せるか、明るめに寄せるか」を選べます。WARM側へ回すほど高域を多めに抑えて、落ち着いた音へ。CLEAR側へ回すほど低域を抑えて、すっきりした音へ寄ります。どちらも削る方向の調整なので、高域や低域を足すことはしません。
TARGETがSELF側のときは、TONEはほとんど効きません。
04 / SEE & HEAR THE DIFFERENCE
何をどれだけ削っているかが、画面と耳の両方で分かります。効きすぎていないかを、確かめながら整えられます。

CURTAIN
画面の上から垂れ下がるカーテンが、削っている帯域と量です。左端の目盛りで、何dB下げているかが読めます。
TARGET LINE
TARGETとTONEを動かすと、この線の形が変わります。どこに向かって整えているのかを確認できます。
DELTA
何を引っ込めているのかを耳で確認できます。プラグインのウィンドウを閉じると、自動でOFFに戻ります。
05 / 7 PRESETS
挿した瞬間はMaster Balanceで立ち上がります。ここから用途に合わせて選んでください。
| プリセット | 向いている場面 |
|---|---|
| Master Balance | マスター/2mixの基本。全体をピンクノイズ寄りのバランスへ整える。 |
| Light Touch | 仕上がったミックスにごく薄く。効いているか分からない程度が目安。 |
| De-Resonate | 音色を保ったまま、キンと鳴る特定の共振だけを抑える。 |
| Vocal Smooth | ボーカルトラック/ボーカルバス。刺さりやこもりを抑える。 |
| Inst Bus | ギター・鍵盤などの楽器バスや、AIで分離したステムに。 |
| Drum Bus | ドラムの形を保ちつつ、突出した胴鳴りやボワつきを整える。 |
| Sugarfields | 作り手が実際のマスタリングで使う設定。ピンクノイズを基準に、全体のバランスを整える。 |
06 / CONTROLS
プリセットで方向が決まったら、AMOUNT・TARGET・TONEで好みに合わせて調整。
必要に応じて、追従の速さや効かせる帯域も選べます。
| 操作 | 役割 |
|---|---|
| AMOUNT | 効きの強さ。0〜200%。100%が標準で、ふだんは控えめに。200%まで上げると、はっきり変わります。 |
| TARGET | その音自身の形(SELF)と、ピンクノイズ(PINK)の間で基準を選びます。 |
| TONE | PINK側の基準の傾き。WARM側は高域を多めに抑えて落ち着いた音へ、CLEAR側は低域を抑えてすっきりした音へ寄せます。 |
| SMOOTH | どれくらいの幅で見るか。NARROW側はキンとする細い共振を狙い撃ちし、WIDE側は広い帯域をゆったり整えます。 |
| TIME | 反応の速さ。削った帯域が戻るまでの時間を50〜500 msで表示します。FAST側は一瞬のピークにもすばやく、SLOW側はゆったり自然に。コンプのリリースと同じ感覚です。 |
| OUTPUT | 最終の出力レベル。 |
| RANGE | 画面上の2本のハンドルで、効かせる帯域を決めます。範囲の外側には帯域ごとの補正をかけません。ダブルクリックで既定値(40 Hz〜16 kHz)に戻ります。 |
| DELTA | 削っている成分だけを試聴。プラグインのウィンドウを閉じると、自動でOFFに戻ります。 |
| AUTO GAIN | 削った分の音量を補います。既定でON。 |
| BYP | 処理を止めて聴き比べます。DAWの遅延補正を保ったまま切り替わります。 |
| UNDO / REDO | 操作を戻す・やり直す。20段まで。 |
07 / THREE WAYS TO EQ
自分で音色を作り込む EQ Pure。
一度解析して、バランスを整える EQ Fix。
音の変化に合わせて、整え続ける EQ Adaptive。
表は横にスクロールできます →
| 使い分け | EQ Pure ↗ | EQ Fix ↗ | EQ Adaptive |
|---|---|---|---|
| カーブを決めるのは | 自分の手と耳 | 数秒聴かせて自動で作る(LEARN) | 聴きながら自動で作り続ける |
| カーブの動き | 決めたら固定 | 決めたら固定 | 曲に合わせて常に動く |
| 向いている使い方 | 狙った音色を作り込む | 素材の土台のバランスを一発で決める | 曲の中で変わる出過ぎを抑え続ける |
EQ Fixで全体の土台を決め、EQ Pureで狙った色を足し、最後にEQ Adaptiveで曲の展開ごとの出過ぎを抑えて、プロの質感に仕上げる。役割を分けて、並べて使えます。
08 / BEFORE YOU USE IT
買ってから「思っていたのと違う」とならないように、先にお伝えします。
出過ぎを引っ込めるのが仕事なので、整った素材ほど変化は小さくなります。効きを確かめたいときはDELTAで、削っている中身を聴いてください。
全体のバランスを整えるなら、まずはマスターかバスに。個別の声や楽器の共振を抑えたいときは、SELF寄りの設定も使えます。
多くのトラックをそれぞれPINK寄りに整えると、楽器ごとの個性が薄れることがあります。
削った分の音量を全体に返すため、削る帯域によっては高域が相対的に出て聞こえます。曲の抑揚を厳密に保ちたいときはAUTO GAINをOFFにして、OUTPUTで合わせてください。
約43 msの遅延があります(48 kHz時)。再生時はDAWの遅延補正でタイミングが揃いますが、録音しながら音を聴く用途には向きません。
DAW側でプラグインの電源を切ると、遅延補正の扱いが変わり、タイミングがずれて聞こえる場合があります。プラグイン内のBYPなら、補正を保ったまま比べられます。
09 / NAGAOKA, JAPAN
AMATERASのプラグインは、30年以上ミックスとマスタリングを続けてきたエンジニアが、自分の仕事のために作っています。
年間数百曲を仕上げ、自社でトランス入りのハードウェアを設計・製造してきた経験が、一つひとつの設計に入っています。
EQ Adaptiveも、作り手自身が「ひとりで最後まで仕上げる」なかで欲しかったものです。プリセット「Sugarfields」は、実際のマスタリングで使っている設定をそのまま収めました。
10 / SPECIFICATIONS & SUPPORT
AMATERAS EQ ADAPTIVE
耳に刺さる共振も、場面ごとの出過ぎも。もう、ひとつずつ探して削る必要はありません。EQ Adaptiveは曲の最初から最後まで、出過ぎた帯域だけを自動で整え続けます。
耳が疲れても、慣れてしまっても、もう一組の耳が聴き続けています。
VST3 / AU · Windows / macOS
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