← Back to Daily Notes

なぜ、日本アルプスなのか

日本アルプスという名前が、少し気になっていた。日本には、日本の山の名前があるだろう。なぜ、わざわざアルプスなのか。

日本アルプスという名前が、少し気になっていた。
日本には、日本の山の名前があるだろう。
なぜ、わざわざアルプスなのか。
各地にある「なんとか銀座」の仲間かと思っていたのである。
うちの町にも銀座がある。
うちの県にもアルプスがある。
その気持ちはわからなくもないけれど、
飛騨山脈という立派な名前があるのに、
よその名前を借りなくてもいいじゃないか。

調べてみたら、少し違った。
1881年、イギリス人技師のガウランドが、
飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈、
を英文の旅行案内書で紹介するときに、
「日本アルプスと呼んでもよいだろう」
と書いたのが始まりだという。
なんだ。向こうの人が言ったのか。
それなら、まあ。
ちょっと安心した。

しかし、安心してから気がついた。
自分たちで名乗るのは恥ずかしいが、
イギリス人に言ってもらえたなら、うれしい。
この安心の仕方にも、
私が疑っていた田舎者根性が、
けっこう入っているのでは…。
山はずっと、そこにある。
名前を気にしてそわそわしているのは、
麓の私である。