頭の中では、グリーン車
頭の中では、グリーン車AMATERASスタジオ長岡から長岡駅まで、車で20分。東京へ出るときは自家用車を使わないので、駅まではバスかタクシーになる。

頭の中では、グリーン車
AMATERASスタジオ長岡から長岡駅まで、車で20分。
東京へ出るときは自家用車を使わないので、駅まではバスかタクシーになる。
タクシーなら5,400円。
バスなら500円。
同じ駅に着くのに、約5,000円の差がある。
そこで考える。
この20分に約5,000円余計に払うなら、
新幹線をグリーン車にしたほうが気持ちいいのではないか。
追加は3,000円ほど。
東京までゆったり過ごせて、
まだお釣りがくる。
バスで駅へ行き、
新幹線はグリーン車。
なかなか賢い旅ではないか。
まだ切符も買っていないのに、
すでに少し優雅な気分である。
ところが、切符を買う段階で、
別の考えが顔を出す。
「でも、普通車でも東京には着くんだよな…」
さっきまで、タクシー代と比べていた。
今は、普通車の値段と比べている。
「3,000円でこんなに快適に」が、
「3,000円払わなくても済む」に変わる。
グリーン車は何も悪いことをしていない。
比較相手が変わっただけで、急に割高になった。
浮いたはずの約5,000円は、
どこへ行ったのか。
もちろん財布に残っている。
ただし、使っていいという話にはなっていない。
「せっかく節約したんだから、少し贅沢しよう」
「せっかく節約したのに、使うのはもったいない」
前者が旅を企画し、
後者が切符を買っている。
だから結局、
バスと普通車になる。
グリーン車には、
頭の中で一度乗った。
なかなか快適だった。